湘南セカンドキャリア地域起業セミナー レポート【講義編】



今年度が初開催となる「湘南セカンドキャリア地域起業セミナー」は、藤沢市内で活動を始めたいと考える方々を対象に、8月にスタートしました。ワークショップや現地視察も盛り込み、地域で活動を始めるための最初の一歩を応援する内容になっています。全7回講座で11月まで続きますが、第1弾として講義編のレポートをお届けいたします。


第1回は、事務局よりセミナー開始のご挨拶のあと、藤沢市役所職員より“藤沢市の現況”、さらに湘南大庭地区自治会連合会会長である細沼惠美子さんより“自治会町内会における活動と現況”というタイトルでお話しいただきました。起業の基盤となる『藤沢市』のことを再確認することができました。その後、受講生の皆さんにはおひとり1分程度での自己紹介をしていただきました。様々なご経歴や思いを背景に、このセミナーへの参加理由などを熱く語っていただきました。


第2回は、前半に産業能率大学教授中島智人さんによる“地域における起業とは?”というテーマで講義をしていただき、後半は非営利型株式会社Polarisの市川望美さんから“スキルと経験の棚卸し”のテーマでワークを織り交ぜた講義をしていただきました。「起業とはなんだろう?自分は起業をして何がしたいんだろう?」という気づきを与えてくださる回となりました。

第1回の時は緊張もあったからか、会場でお互い話すこともなく退場された受講生の皆さんでしたが、今回は質疑応答でも手が挙がったり、作成したライフチャートをグループで共有して熱心に話し合ったりしていました。皆さんが場の雰囲気に慣れてきた様子が感じられました。

第3回と第4回は2回連続で、起業に関する具体的な内容を学びました。ワクワクするような夢の実現のための“起業の現実”を知る回ともいえます。第3回は中小企業診断士の安永麻実子さんによる“事業計画の立て方”。計画はなぜ必要なのかを理解し、各々のプランをどのように事業化するのかをフレームワークで可視化しました。後半はおふたりの先輩起業家のリアルな経験を拝聴。会社員を経てご自身の得意分野で起業というケース、はたまたご自身の好きだったことでキャリアを積み、一念発起して独立というケース、それぞれ違うタイプの起業ストーリーを伺いました。

第4回も、起業に関する具体的な内容PART2。今回は“中小企業診断士の小池俊介さんより収支計画の作り方”をテーマに、前回の事業計画では触れられていない資金の話を伺いました。一見難しいと感じられるお金の話ですが、商品やサービス1つをいくらで売るのかというシンプルな落としこみを積み重ねていけばよいということを理解していただけたのではないでしょうか。後半は今回もお二方の先輩起業家からお話をお伺いしました。今回はお二人ともに人々のコミュニケーションの場を運営しているという共通点がありました。また、地域での起業は、近隣の方々の継続利用や運営協力がいかに重要かという気づきもいただきました。

今回の受講生の皆さんはお申込み時に、すでに具体的なプランがあるという方もいらっしゃれば、アイデアや仲間を探しに来た方という方もいらっしゃいましたが、ここまでの計4回の講義を経て、全員が新たなステージに上られたようでした。

次回以降、現地視察やプラン発表などを経てさらに個々の想いがブラッシュアップされていくことでしょう。それとともに、交流会なども経てより濃い人間関係や人脈がつくられていくものと思います。後日また講座後半の様子もご報告いたします。

湘南セカンドキャリア地域起業セミナー

「ボランティア」とともに生計をつくることや、「街づくり」を仕事にすることや、利益と同じくらいに「生きがい」を大事にすることなど、これまで難しいと思われていた多くのことが「なりわい」になり始めました。あなたの好きなこと、得意なことで、好きなまちを舞台に、あなたの価値を生かす。「湘南セカンドキャリア地域起業セミナー」は、湘南・藤沢地域とつながり、そんな「なりわい」を仕掛けるひとを創り上げるための仕